【胃腸病 辞典】
胃腸に関わる疾患をご紹介します。
大腸・小腸の主な病気
【だいちょうぽりーぷ】大腸(S状結腸、下行結腸、横行結腸、上行結腸、盲腸・回盲)や直腸の粘膜にできた隆起状の病変。ポリープには良性、悪性(がん)がある。
【だいちょうぽりぽーしす】大腸の粘膜に多数のポリープが生じている状態。粘膜に生じた隆起上の病変をポリープといい、ある一部分の粘膜に通常100個以上のポリープが生じている状態をポリポーシスと呼ぶ。
【だいちょうがん】結腸・直腸・肛門で構成される長さ約2mほどの大腸に発生するがん。
【ちょうへいそく】さまざまな原因で腸管の内容物がつまり、おなかの痛みや吐き気、おなかが張ってガスや便が出なくなる。
【きょけつせいだいちょうえん】大腸に血流障害が生じた結果、腹痛や嘔吐、血便などが現れる。
【かびんせいちょうしょうこうぐん】主として大腸の運動および分泌機能の異常で起こる病気の総称。
【かいようせいだいちょうえん】大腸の粘膜に炎症が起きることによって、びらん(ただれ)や潰瘍ができ、慢性的な下痢や腹痛を伴う原因不明の病気。炎症性腸疾患のひとつ。
【くろーんびょう】大腸や小腸などの消化管の粘膜に免疫異常があるため,長期にわたって慢性的な腹痛や下痢、血便、体重減少などが生じる。炎症性腸疾患のひとつ。
【かんせんせいいちょうえん】細菌やウイルスなどの病原体によって生じ、下痢、嘔吐、腹痛、発熱などの症状を伴う。
【べんぴ(べんつういじょう)】本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態。
【げり(べんつういじょう)】健康時の便と比較して、便の水分量が多すぎる状態。
【そけいへるにあ】鼠径部(足の付け根の辺り)で筋膜が薄くなっている部分から、腸などの内臓が腹腔外に飛び出した状態。
胃の主な病気
【いがん】胃の壁の最も内側にある粘膜内の細胞が、何らかの原因でがん細胞になることから始まり、その後がん細胞は増殖し広がっていく。
【まんせいいえん】軽い腹痛、胃もたれ、不快感など症状はさまざまで、まだ原因がよくわかっていない病気。
【いかいよう】胃酸がなんらかの原因で胃粘膜まで消化し、胃壁がただれて傷ついた状態。
【じゅうにしちょうかいよう】十二指腸に生じる消化性の潰瘍。空腹時のみぞおち部の痛みや胸焼け・下血などの症状がある。胃潰瘍と合わせて胃・十二指腸潰瘍、消化性潰瘍を呼ぶこともある。
【きのうせいでぃすぺぷしあ】胃の痛みや胃もたれなどのつらい症状が続いているにもかかわらず、内視鏡検査などを行っても異常がみつからない病気。
【ぎゃくりゅうせいしょくどうえん】胃の中で胃液と混ざり合った食べ物や胃液そのものが、食道に逆流する病気。
【まろりー・わいすしょうこうぐん】嘔吐をした際に胃と食道の境目に無理がかかり、粘膜に損傷を起こし出血をきたした状態。