大腸がんは、初期症状がほとんどありません。
出血、便秘・下痢などの便通異常、腹痛、腹部の張りなどの症状が出ている場合、
すでに進行している可能性があります。
安心のためにも、
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)をおすすめします。
このような方におすすめです。
不快な症状はありませんか?
下痢や便秘など、便通異常が続いている
下痢と便秘を交互に繰り返している
お腹が痛い
便に血や粘液が混じっている
便が細くなった
排便の回数が増えた
排便後にスッキリしない
体重が急に減少した
お腹が張っている
大腸内視鏡検査で発見できる
代表的な病気
大腸ポリープ
大腸ポリポーシス
大腸がん
潰瘍性大腸炎
虚血性腸炎
大腸憩室症
炎症性腸疾患
感染性腸炎
大腸メラノーシス
久留米市内で
最大級の検査実績
10年間で 27,328件*
の検査数
信頼できる医療チームが、高精度の大腸内視鏡で安心の検査を提供します。
「痛くない」「つらくない」ように検査を行うためには、高度な内視鏡挿入技術が求められます。疾患の早期発見には。確かな知識と実践に基づく観察力が不可欠ですが、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)は技術を習得するのが難しく、医師の経験と技術の違いが如実に現れる分野です。また、大腸内視鏡機器の解像度やシステムの精度、運用の品質なども大きく影響を受けます。
くるめ病院の大腸内視鏡検査は、日本消化器内視鏡学会の専門医や内視鏡技師を含む経験豊富な医療スタッフが、高度な技術で行っています。最新の内視鏡システム(高出力LED光源搭載内視鏡、BLI/LCI/NBI、高精細モニター)を使用し、総合的に高品質な検査を提供しています。私たちは、日々の診療を通じてノウハウを蓄積し、常に最新の技術を習得するための研鑽を続けています。
さらに、全検査において徹底した洗浄、消毒を行い、感染予防に最大限の注意を払っています。患者様が安心して検査を受けられるよう、安全で清潔な環境づくりに全力で取り組んでいます。
※くるめ病院における、2014年4月1日〜2023年3月31日の大腸内視鏡検査(大腸カメラ)数実績
2023年:2,780件、2022年:2,559件、2021年:2,644件、2020年:2.382件、2019年:2,708件、2018年:2,872件、2017年:2,735件、2016年:2,794件、2015年:2,952件、2014年:2,902件
質の高い検査を常に追求。
しっかりと病変を見つけます。
経験と実績を積み重ねた医師が検査を遂行
最新内視鏡システムによる高精細で高品質な検査環境
徹底した洗浄、消毒と感染予防対策
大腸内視鏡検査件数(年度別)
SCS:S状結腸内視鏡検査、TCS:全大腸内視鏡検査、西暦は「年度」となります。
S状結腸内視鏡検査
特徴
肛門から約20~30cmカメラを挿入して、S状結腸あたりまでを観察します。
この検査のために制限されることはなく、食事や内服をいつも通りにできます。
当日検査が可能です。
注意点
S状結腸のみを対象とするため、大腸全体の状態を確認するには他の検査が必要です。
検査前に腸を空にするため、浣腸を行う場合があります。
全大腸内視鏡検査
特徴
肛門から大腸の一番奥の盲腸まで、すべての大腸を観察します。
必要時に組織検査を行います。(希望されない場合は、お申し出ください)
過去に全大腸内視鏡検査を受けられた方は、ご自宅で下剤を服用いただくことで、当日お昼に来院して検査を受けることが可能です。
注意点
予約や事前の診察が必要です。
検査前日に検査食を食べて、指定された薬を服用するなどの事前準備が必要です。
検査当日は、病院で水様の下剤を服用して、大腸全体をきれいにします。また、検査は丸一日かかります。
日帰り内視鏡大腸ポリープ切除
特徴
- 大腸カメラ検査中に発見された小さなポリープ(6〜9mm以下の大きさ、かつ平たい形のポリープ)は、その場で切除することが可能です。
入院の必要がなく、その日のうちに帰宅できます。 切除は5分程度で完了し、痛みや不快感はありません。
注意点
小さなポリープを日帰り手術で切除した場合、他の大きなポリープ(10mm以上や茎のあるポリープ)の治療については、当院では安全性を考慮し原則として6か月の間隔を空けて、入院による治療を行っています。
血液をサラサラにする薬(抗凝固剤)を内服している方は、 ご相談ください。
ポリープ切除の必要性
大腸ポリープの中には、がんが潜んでいたり、
将来がんになる恐れのあるものがあります。
そのため、内視鏡での同時切除をおすすめします。
(中には、切除しなくてよいポリープもあります)
患者様に寄り添った検査で、
負担を軽減し、利便性を高めます。
全大腸内視鏡検査に備えた検査食として、検査前日の食事(朝食・昼食・夕食)は、栄養バランスに配慮した食事セットをご用意しています。ふっくらご飯と豊富なおかずが入ったメニューもあり、無理なく準備が進められます。
くるめ病院では、患者様一人ひとりの状態やご希望に応じて、鎮静剤※の使用を工夫・調整し、できるだけ痛みのない内視鏡検査を提供しています。リラックスした状態で検査を受けていただけるよう、細やかな配慮を行っています。
検査中に異常が認められた場合、必要に応じてその場で生検を行い病理検査し、詳細な診断を行います。結果に基づいて、適切な治療方針を決定します。
※鎮静剤を使用する場合、検査当日に自動車、バイク、自転車等の運転を伴う来院を禁止しています。必ずご家族等による送迎、または公共交通機関を利用してご来院ください。
「自分が検査される立場だったら」を病院全体で考えます。
高度な医療技術や知識は、患者様との信頼関係があってこそ最大限に活かされます。
くるめ病院では、患者様のご要望や不安をしっかり理解し、痛みや苦しみを最小限に抑えるよう努め、患者様の立場に立った丁寧な対応を心がけています。
くるめ病院のさまざまな取り組みが評価されています。
検査に関する
トリビア
大腸内視鏡検査に関するちょっとした豆知識をお届けします。
意外な情報を知ることで、検査への不安が少し和らぐかもしれません。
安全安心と優れたホスピタリティで、選ばれる病院へ
安心して任せられる検査体験を。
チーム全体で検査工程を把握し、安全性を最優先にスムーズな体制を整えています。検査後は内視鏡画像で詳しく説明し、患者様が安心できるよう努めています。ご不明点やご不便があれば、いつでもスタッフにお知らせください。
あなたの健康を、もっと身近に。
くるめ病院は、大腸肛門疾患の専門病院として、検査・診断・治療に加え、疾患予防とアフターケアにも力を入れています。ご希望があれば、専門スタッフがチームでサポートし、患者様の生活の質を大切にした総合的な健康サポートを提供します。
大腸内視鏡検査は、2〜3年に一度の定期検査をおすすめしています。くるめ病院では、検査のご案内を郵送でお知らせしています。
※2023年4月1日〜2024年8月31日に、くるめ病院院内アンケートで実施した患者様1,105名の満足度の平均レーティング
未来の健康を守る。
くるめ病院の
「大腸カメラ」
大腸内視鏡検査の流れ
(全大腸内視鏡検査)
検査前日まで
ご来院いただき、診察後に検査日程の予約を行います。
事前に問診票をダウンロードして、ご自宅などでゆっくりご記入いただけます。
●2〜3日前から
以下の食品は消化しにくく便に残りやすいため、できるだけ控えてください。
- 食物繊維が多いもの:ひじき、のり、タケノコ、きのこ類、ごま類、山菜
- 種のある食材:山菜、オクラ、イチゴ、キウイ、スイカ、ブドウ
また、普段雑穀米や玄米を食べている方は、検査の前は白米を食べるようにしてください。
※便秘の方は消化のよいものを食べてください。
●検査前日
- 検査前日の朝・昼・夜は、検査食をよく噛んで食べてください。
- 検査食以外は食べないでください。 検査が中止になる場合もあります。
- どうしてもお腹が空いたときは、具なしのスープなどは摂取可能です。
- 検査前日の20時:コップ1杯(150ml以上)の水の中に、容器に入った液体を全部入れて飲んでください。
眠前:ピンクの錠剤を2錠飲んでください。
※1日を通して1リットル以上の水分を摂るようにしましょう
- 飲んでよいもの:水、お茶、スポーツ飲料、ミルク抜きのコーヒーや紅茶
- 飲んではいけないもの:牛乳などの乳製品、果汁入りジュース、アルコール類
- 検査予約後に、他の医療機関で新しい薬が処方された場合は、必ずご連絡ください。
- ご自宅で大腸内視鏡検査の前処置(下剤の服用)を行いたい方は、「ご自宅での大腸内視鏡検査の前処置について」をご覧ください。
検査当日
※鎮静剤を使用した検査をご希望の方は、検査当日に自動車、バイク、自転車等の運転を伴う来院を禁止しています。必ずご家族等による送迎、または公共交通機関を利用してご来院ください。
検査前
- 朝食は食べないでください。
- 服用してもよい薬、中止する薬については、事前にお知らせします。
- 予約時間にご来院ください。
- 看護師が問診を行います。その後、貴重品をロッカーへ預けます。
- 下剤(腸の中を洗う薬)を飲んで、午前中にかけて腸の中をきれいにします。
- お腹の調子が落ち着いたら、着替え(Tシャツの上に検査着を羽織り、検査用パンツに履き替え)をします。
検査中
便がきれいになった方から、順番にご案内します。
- 検査は13時頃から開始となります。
- 検査時間は平均で30分程度です。
鎮静剤(ぼーっとする薬)を使用した場合は、検査終了後1時間ほど安静が必要です。
<小さなポリープ:6〜9mm以下かつ、非有茎性ポリープ>
生検やポリープ切除術を行います。
飲酒、旅行、激しい運動は、1週間行うことができません。また、1〜2日間は消化に良い食事を行ってください。
<他の大きなポリープ(10mm以上の大きさや茎のあるポリープ)>
ポリープにスネア(輪っか)をかけて、電気で焼き切る内視鏡的ポリープ切除術のため、入院が必要になります。
検査後
何もなかった場合(つまみとった場合)
<鎮痛剤未使用の方>
検査後すぐに説明となり終了です。
検査後は、普段通りに食事ができます。
<鎮痛剤を使用した方>
検査後は1時間ほど休息していただき、その後、医師からの説明を受けて終了となります。検査後は、いつも通りの食事が可能です。
※生検を実施した場合、出血の可能性があるため、数日間は刺激物やアルコールの摂取を控えてください。
手術(ポリープ切除術)を行った場合
安静のため、入院となります。
入院期間は、ポリープの大きさや数によって異なります。ほとんどの方は2〜3泊程度ですが、再出血のリスクがあるため、余裕を持った日程でご入院ください。
後日
病理検査を行っている場合、2週間以降に結果が出ますので、後日改めてご来院ください。
予約優先となりますので、できるだけ事前にご予約のうえご来院ください。
検査費用
検査費用は目安であり、実際の診療内容によって金額が変わる場合があります。
内容 | 1割負担 | 2割負担 | 3割負担 |
---|---|---|---|
大腸内視鏡検査(観察のみ) |
約3,000円 | 約6,000円 | 約8,000円 |
内視鏡ポリープ手術 | 約7,000〜9,000円 | 約13,000〜17,000円 | 約20,000〜25,000円 |
大腸内視鏡検査 + 組織検査(生検) | 約3,000~6,000円 | 約6,500〜12,000円 | 約10,000〜20,000円 |
- 大腸ポリープを切除した場合、生命保険の手術給付金が支払われることがあります。生命保険や医療保険に加入されている方は、ご加入の保険会社にご確認ください。
- 入院が必要な場合には、別途入院費用が発生します。
痛みや自覚症状のない場合でも、大腸カメラを受けた方がいいですか?
大腸がんはかなり進行しないと無症状であることが多く、ポリープが大きくなってから、あるいは痛みや自覚症状が出てからでは、かなり進行してしまっているケースがあります。痛みや自覚症状がなくても、がんなどの異常が発生し、ひそかに悪化している場合も少なくありません。そのため、身体の異常を解決するには、いかに早期に異常を発見し治療を行うことができるかが重要です。
痛みや自覚症状がなくても、普段から定期的な大腸内視鏡検査を受けましょう。また、便潜血検査で陽性の方は、必ず大腸内視鏡検査を受けるようにしてください。
大腸内視鏡検査は、どのくらい時間がかかりますか?
大腸内視鏡検査でカメラが大腸に入る時間は、短い場合10〜20分ほどで終了します。ただし、全大腸内視鏡検査の場合、腸をきれいにする準備に時間がかかります。まず午前中にご来院いただき、下剤を飲んでいただきます。午後から、腸がきれいになった順に検査を開始します。遅い方は場合によって16時ごろまでかかることがありますのでご了承ください。
また、当院では「在宅前処置」というサービスを提供しています。自宅で下剤を飲み、お昼から来院して検査を受けることができるため、リラックスして準備できます。ご希望の方は、お気軽にお知らせください。
大腸内視鏡検査の費用はどれくらいですか?
また、保険は利きますか?
大腸内視鏡検査は健康保険の適用対象です。費用は、検査内容によって異なり、観察のみの検査か、生検を伴う検査かなどで変わります。費用の詳細については、「検査費用」をご覧いただき、目安にしてください。
大腸カメラを楽に受ける方法はありますか?
できるだけリラックスして検査を受けていただけるよう、ご希望があれば鎮静剤を使って検査を行うことも可能です(鎮静剤を使用すると、ぼーっとした状態になります)。
大腸内視鏡がある程度入ると、痛みではなく、異物感や詰まったような感じがすることがあります。また、観察しやすくするために空気を入れて腸をふくらませるため、腹部に膨満感を感じることがあります。当院では、膨満感を軽減するために炭酸ガスを使用し苦痛の少ない検査を実施しています。
検査を快適に受けるためには、体調を整えておくことが大切です。安心して検査を受けるために、事前の説明をしっかり聞いて、緊張や不安をできるだけ取り除いておきましょう。
ポリープを取るときに痛みはありますか?
大腸の粘膜には知覚神経がないため、大腸内視鏡でポリープを切除する際に直接的な痛みは感じません。ただし、ポリープの位置によっては、切除しやすくするために内視鏡をひねることがあり、その際に腸が引っぱられて違和感を感じることがあります。そのような不快感を和らげるために、鎮静剤を使用してリラックスした状態で治療を行うことも可能です。
検査中にお尻が見えそうで恥ずかしいのですが
何か配慮はされていますか?
くるめ病院の大腸内視鏡検査では、専用のトランクス型の紙パンツを履いていただきます。この紙パンツには肛門部分に切り込みがあり、そこから内視鏡を挿入できるようになっているため、検査中も紙パンツを履いたまま受けられます。
また、検査室はドアやカーテンでしっかりと仕切られているため、他の患者様に見られる心配もなく、安心して検査を受けていただけます。プライバシーを守りながら、できるだけリラックスできる環境を整えています。
内視鏡による感染の心配はありませんか?
器具の洗浄は、きちんと行われていますか?
日本では、内視鏡の洗浄・消毒に関する厳しいガイドラインが制定されており、内視鏡は使用ごとに毎回、徹底した洗浄と消毒が行われています。
くるめ病院では、検査終了後、汚れをしっかりと拭き取ったうえで、手洗いによる予備洗浄を行います。その後、専用の機械を使用して、さらに徹底した洗浄、消毒を行っております。
また、血液や組織が付着する処置具には、使い捨てのものを使用するか、再利用する場合は高温高圧でしっかりと滅菌処理を行います。ガイドラインに沿った感染対策が十分に施されていますので、どうぞご安心ください。