下剤の正しい使い方
１.便秘の原因や排便状態にあった下剤を選びましょう
２.調節が容易な薬を選びましょう
３.緩下剤を就寝前に服用して翌朝の排便を期待しましょう
４.水分を多めにとりましょう
５.刺激の多い下剤や浣腸の使いすぎはできるだけ避けましょう
６.下剤の服用量を調節しながら、何日かに1回とし、間欠的に使用しましょう
症状に合わせた下剤の使い方
弛緩性便秘
大腸の働き具合が悪く 便が長く大腸にとどまり、硬くなる便秘
- まず便をやわらかくする下剤を用います
- 次ににぶくなった大腸の働きをよくするために、自律神経に作用する消化管運動促進薬を用いて、大腸の動きを高めます。
- これでも弱いときには刺激性の下剤も使いますが、連用はさけます。
直腸性便秘
排便を我慢するために便意を感じなくなってしまう便秘
- まず、直腸にたまっている便を浣腸や坐薬でだします。
- その後は便をやわらかくする下剤を用いて、排便の習慣をつけるようにします。
- 排便の習慣がついてきたら、浣腸や坐薬は早めに中止します。
※朝の忙しいときに便意を催すことが多いのですが、なるべく我慢せずに排便する習慣をつけることが大切です。
けいれん性便秘
けいれんが強く便が先に進まない状態
- 大腸の緊張が強いので、刺激性の下剤や浣腸は禁止です。これは刺激により緊張状態がより強くなり、お腹は痛むのに便はすっきり出ない状態になってしまいます。
- コロコロ状の便なので便をやわらかくする下剤を使います。
- 精神安定剤と腸のけいれんをとる薬でストレスをのぞき、腸の緊張状態をやわらげます。